どうもまごめままです。
みなさん小さい時に読んでいた絵本は残っていますか?
私の親が大事にとっておいてくれていたので、それをまーごめちゃんに読んであげています。少し汚れていますが、それも味があっていいのです。
子供の頃に読んでいた本を娘に読んであげるなんてなんかもう、感慨深すぎて涙が出てきます。この本を小さいころに読んでいた時に、こういう日が来るんだなんて1ミリも思ってないですからね。不思議なもんです。
というわけで、昔読んでいた絵本を紹介したいと思います。
今回はpixi絵本というものを紹介したいと思います。似たようなのでピコリー絵本(pixi絵本の姉妹版らしいです)と言うのがあるのですが、それは別途紹介したいと思います。
当たり前ですが今は売ってません。なので誰向けなのか?需要のない記事になります。
(古書店には売っているみたいなので買おうと思えば買えるかも)
pixi絵本とは
年代:1974年、1975年 (私の持っている本は2つ年代がありました
出版社:小学館
サイズ:10cm×10cm
当時の値段:本によって80円と90円の表記がある (当時にしては安い?のか分からない。

こちらが私がもっているpixi絵本です。
1970年代の絵本ですが、買ったのは1990年代です。
調べたところ、1970年代に売られたpixi絵本は定価60円らしいです。1990年代には+30円、90円に値上がったとのことですね。
当時の記憶はあまりないのですが、とりあえずこのpixi絵本は種類が多く、子供ながらに選ぶのが非常に楽しかった覚えがあります。立ち読みはしてはいけない本屋だったのですが、目を盗んで頑張って立ち読みしていたような気がします。
値段が吊り上がっている
ネットで少し調べたら、現状絶版されており、入手困難とのことです。
メルカリや古書店でちらほら売っているみたい。状態にもよりますが、1冊1000円前後で売られているものもあるみたいです。相場感としては500~1000円。
pixi絵本はコレクターも多くいるみたいで、過去には1冊2000円のpixi絵本てのもオークションで売られていたようです。当時80円だとして、2000円は25倍!!(60円だとしたら、33倍)
30年位寝かしてこの値段です。株みたいなもんですかね。
まあ、そうであっても売る気はありませんが。
※ちなみに、1990年代の物価はほぼ現代と変わらないそうなので、純粋に25倍と考えてよさそうです。1970年代の価格は今の物価の1/3程度らしいので33倍は11倍ということですね。
大元はデンマークの絵本
pixi絵本の大元はデンマークの絵本らしく(※デンマークではピクシー=小妖精らしいです。)
デンマークで売られていた本を、小学館が日本で出版したみたいです。
■本場pixiの公式サイト
https://www.carlsen.dk/serie/pixi
デンマーク語なので全く読めない・・・、和訳してみました。
1.最初の Pixi 書籍は 1953 年にハードカバーで出版されました。
2.今日私たちが知っている Pixi の本は 1959 年に初めて出版されました。
3.Pixi のサイズは正確に 10 x 10 cm、重さは約 100 グラムです。25グラム
4.デンマークでは891種類のPixi本が出版されています。
5.デンマークでは、Pixi の本が 5,000 万冊以上売れています。
6.Pixi の本はスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランド、ドイツ、ポーランド、イ
ギリス、オーストラリア、日本で出版されています。
7.現在、Pixi の本の価格は 1 冊あたり 12.95 DKK (デンマーク・クローネ)です。
相当昔からある本だったのですね。12.95DKKは今のレートだと大体260円くらいらしいです。
デンマークに行けばもっとpixi絵本に出会えるというわけですね。
レトロ感あふれる絵がたまりません。
pixi絵本の訳が全て(少なくとも私の持っている本は全て)渡辺和雄さんという方なので、文章や口調が似ています。
デンマーク生まれということもあって、絵や話の内容的にデンマークの文化性を感じることもあります。話し的には動物がよく出てきますし、平和な内容がほとんどなので、きっとデンマークの子供たちは自然や動物に囲まれておだやかな環境で育っているのではないかと勝手に想像しています。
日本では生まれない発想も垣間見ることもできて、pixi絵本は海外の文化に触れられる絵本です。子供の視野を広げるのに適していると個人的には思います。
私の持っているpixi絵本
どういったものがあるのか1つずつ、紹介していきたいと思います。全部で12冊あります。
pixi絵本には絵本ごとに番号がふってありますので、その番号順でいきたいと思います。
普通に紹介するのもつまらないので、少しおもしろ点をつっこみながら紹介したいと思います。
No.2 ママぼくできたよ


ソーレン君という男の子が色々とできることをママに自慢していくお話です。
ソーレン君ができることの中に「とんぼがえり」があります。「どんぼがえり」はバク宙のことです。3歳でとんぼがえりって、え?デンマークの子って身体能力高すぎない?
No.3 たまごはいくつ


あひる・にわとりの卵とひな鳥など、12まで数を数える絵本です。
気になるのは母あひるが散歩に行っている間、卵をメッテおばさんが勝手ににわとりの巣に移して、にわとりにあひるの卵を孵させる妙なことをしています。孵った子あひるたちが「お母さんはどこ?」と不安になっていますが、無理やり孵させたメッテおばさんは無情に「そろそろ散歩から帰ってくるわよ」と返してます。
若干サイコパス感を感じる内容になっています。
No.13 まて!ボールぴょん


男の子の持っているボールが生きているかのようにいろんなところでぴょんぴょんする話です。
さいご「ぴょんぴょんぴょん」で終わるのが、やっつけ感があります。
No.22 メッテちゃんのひつじ


メリーさんのひつじとなんとなく話が似ています。子羊がとにかくメッテちゃんのストーカーと化してます。このこひつじが最後食べられる運命だとしたら、メッテちゃんはサイコパス確定です。
ちなみに同級生や先生、羊ですらしゃべっているのに、主人公のメッテちゃんは一言もしゃべってません。
No.23 ふうせんりょこう


はりねずみのピーターが風船をくくりつけたかごに乗って色々な場所を旅する話です。絵も可愛いし、シンプルでわかりやすい本です。この世界はたぶん重力が1/6くらいしかないのでしょう。
No.24 ねずみちゃんのおるすばん


「ねずみちゃん」というタイトルが昭和感をなんとなく感じます。なんでだろう。
お兄ちゃんねずみペレと、妹のねずみがお留守番する話です。ペレが妹を連れて外に出るのですが、ペレがたまたまお母さんとお父さんが閉じ込められたバケツを発見できなかったらどうなっていたのだろう・・・
No.27 こぐまのぼうけん


こぐまが色々経験していくおはなしです。
誕生日はニンジンを渡されて喜んでいますが、熊ってニンジン食べるの?
No.46 いたずらっこだあれ


カバの女の子のフローラちゃんがいたずらしまくって、自分に返ってくるお話です。自分のしたことに驚いて、なぜか「おまわりさーん」と叫ぶあたりが、若干の異常性を感じます。
No.55 こねこのトルンテ


こちらは猫ちゃんがおばあさんのかごから逃げ出して、木の上で動けなくなってしまう話です。
最後にごちそうを食べて寝る猫ちゃんがかわいらしいです。おばあさんがトルンテを溺愛しているのが非常に伝わってきます。
No.58 ひとりぼっちのおとこのこ


多分この絵本が私の持っているpixi絵本の中で話の内容・絵のクオリティが一番高いです。
友達がいない男の子が寂しくて壁に絵をかいたりするものの、周りの大人たちに「落書きをするな!」と怒られてどこにも居場所がないことを嘆く話です。なんだか今の現代でもありますよね、子供の自由な居場所を奪っていく大人たち。それを連想させます。
絵も現代イラストチックでなかなかかわいいです。当時からこのセンスをもっているということは有名なのか?とおもってA・M コンスタンツという作者を調べました。ただ、pixi絵本をもう一冊「おそうじだいすき」を出していることぐらいしかわかりませんでした。
No.64 12までかぞえましょう


これはただただ、ちょうちょの数を数えたり、自動車の数を数えたりとオチのない絵本です。
コンセプトが数を数える練習なのでストーリー性がないのは仕方ないのですが。
そういえば「No.3 たまごはいくつ」も数を数える絵本ですが、12まで数えています。日本ではよく10まで数えさせる絵本やおもちゃが多いかもしれませんが、デンマークでは英語と同じように12進数的(ダースとか)数え方が当たり前で、12まで数えるのが基本なのではと想像しました。
No.66 バスにのって かいものに


色々な動物がバスに乗って買い物に出かける話です。主人公はぞうと思うのですが、よくわからないです。動物たちがうまく描けていて素晴らしいですが、ライオンだけがなんだか学生服?を着ていて若いころの江口洋介を思い出させる髪型なので違和感を感じます。
最後に
当時1970年代には日本ではどういった絵本があったのかはわかりませんが、pixi絵本はまさにポケットに入れられる手軽な絵本として最先端をいってたのだと思います。
絶版してしまいましたが、また復活してくれないかなー。
以上、pixi絵本の紹介でした。
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